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モリケータは、家ではここでオシゴトをしております。クローズアップ。コンクリのせいか奥のほうにあるせいか、ケータイの電波が届かない。嬉しい。いや困った。家とは直接関係ないけど、100メガのケーブルTV回線は速い。そのせいで、事務所のISDNがタルくてタルくて。 |
カネないんで、最近は昔読んだ本を書棚から引っ張り出して読み直したりしております。と、イイのよ。本の内容は(当然)不変でも、10年とかの間にこっちが変わってるから。ロバート・レイシー著『フォード』(新潮文庫たぶん絶版)とかデビッド・ハルバースタム著『覇者の奢り』(これも絶版だけど古本屋によくある)とか、もう何度目かなのにすごく新鮮。昔は素通りしてたところにもガンガン発見あって。それぞれ原著で読んでみる、なんてのもおもしろそうだ。
あとそう、トモダチに貸しちゃったんで題名よく覚えてないけど『SUVが世界を轢き殺す』って本もすごーくヨカッタ。これはつい最近出た本(翻訳モン)で、「(大型)SUVは周囲にとってもまた車内の人間に
とっても危険」という主張が背骨になってるんだけどカバーしてる世界がものすごくワイドでディープなんでクルマに興味ある人だったらグイグイ読める(私はたっぷり1日かけて通読してしまった)。『アンセイフ・アット・エニィ・スピード』(ラルフ・ネーダー著)と『覇者の奢り』(THERECKONINGというのが原題)を足して2で割った現在版、みたいな感じの大力作。ちょーオススメ。
それと、最近英語の試乗記の翻訳の仕事をよくやってるんだけど英語っておもしろいね。言葉ってのはいわば思考のための道具で、その道具が違うと当然思考の構造も違ってくる。原文のニュアンスとかストラクチャーをできるだけリアルに本国仕様のアジたっぷりに日本語にしようと頑張ってるんだけど、なかなか難しい(それだけにおもしろい)。興味ある人は洋書売ってる店いって『THE
AUTOCAR』買ってきて(2000円はしない)、そこに載ってる記事と同じのを『AUTOCAR JAPAN』でも読んでみるといいでしょう。英語のインプレってもっとずっと(ヘタな日本語よりも)わかりやすいかと思ってたら、そうじゃない書き手もいるんだな。クリス・ハリスとか。
余談ついでにいいますと、翻訳者の文章がメチャ上手くてそれにググッときちゃうような例もある。たとえばハヤカワから出てるロバート・パーカーの“スペンサー”シリーズの翻訳やってる菊地光なんてちょーすげえ。試しに英語のヤツ何冊か読んでみたら、もっとずっとブッキラボーというかドライなのね。文法に適ってないいいまわしとか(もちろんワザと)でてきまくりで。どっちもすごくイイんだけど、でもアジはかなり違う。それこそ、近鉄モータースのショールームにあるリンカーン・タウンカーとアメリカでコキ使われてるフォード・クラウン・ヴィクトリアのパトカー(どっちも基本的には同じクルマ)ぐらい違う。ちなみにプチ暴露ネタとして、某雑貨店のシャチョーさんはその昔どっかのガッコーでエーゴのセンセーしてたんですよ。エラソーに教えてる姿が目に浮かぶっての。
つい長くなってしまいましたスイマセン。ではまた。
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