Ferrariといえばpininfarinaというのが現代ではごく一般的なイメージですが、Ferrariの創立期1950年代にはTouring、Vignale、その外多数のカロッツェリアがそのボディを手掛けていました。MILANOの名門ZAGATOが手掛けたモデルはごく初期の166をはじめ、250シリーズ等、1950年代に多くのモデルを手掛けています。そのフォルムはダブルバブルと呼ばれる特徴的なルーフ形状や、そのウィンドガラスの形状からパノラミカと呼ばれるものなど、ZAGATOらしさにあふれたものばかりです。そのほとんどが顧客のオーダーにより製作されたワンオフモデルに近いものばかり。それぞれのクルマにそれぞれの美しさが宿る、そんなZAGATOが手掛けたFerrariをまとめあげた一冊がFerrari by ZAGATOです。初版本はすでに絶版となり、エンスージアスト垂涎の一冊となっていましたが、ついにリプリント版でよみがえりました。